恩田 陸
ネクロポリス 上

今他にしなきゃいけないことがいくつかあるんだけど、

発売にフライングして買ったこの小説をさっき読み終えて、どうも落ち着かなく、

他のことができる状態ではないので、とりあえず感想を書いてみる。

書いたら少しは落ち着くだろうか。


感想、と言っても、まだ消化しきれていなくて、大したことは書けない。

ストーリーの要約はへたくそなので、どうぞアマゾンに行って読んで下さいませ。


恩田陸は、「目の付け所」がものすごくよい人だ。

過去の小説も、「黒と茶の幻想」を初めとして、光る小ネタ満載だったけれど、この小説もまた然り。

「かもめかもめ」の「よあけのばん」って確かに謎ですよね…。

それから文化関係に造詣が深く、自分の考えをしっかり持っているので、それを読むのもまた興味深い。

「ネクロポリス」は、日本とイギリスを主に、色々な文化の融合した世界を舞台にしていて、

その混ざり合い具合が絶妙だ。


過去の恩田作品の中では、「ライオンハート」によく似ているように思う。

あの小説は美しいが、いまだによくわからない。

この小説も私とはとても遠い。

好きな人はすごく好きだろう。


上下巻で合計800Pというと、かなりのボリュームに思えるが、

改行が多いので、思ったよりページの進み方は速い。

むしろ、800P費やしても、この小説はあらゆる意味で終わっていないのではないかと感じた。


思いつくまま色々書いてみたが、本当にまとまっていないなあ。