ポニーキャニオン
ジブリ実験劇場 On Your Mark

金曜ロードショウを見終わったところです。

「猫の恩返し」が比較的短い作品だったため、ジブリの短編を流すという企画があり、この「On Your Mark」が流れました。TV初登場だったのだと思います。

DVD化はされてなくて、ビデオも手に入りにくいので、今日ああしてTVに登場したのはすごく意味のあることだと思います。


だってとにかくやばいですよこれ。すごい。


「CHAGE&ASUKA」の同名の曲に映像をつける、という試みがなされています。

舞台は「風の谷のナウシカ」を彷彿とさせる近未来。

ストーリーとしては主人公(CHAGE&ASUKA)の二人が囚われた天使の女の子を逃がす、というもので、台詞は一切なし。音楽と映像だけで「魅せる」のです。


私がこれを初めて観たのは、「耳をすませば」を見に行ったときでした。

同時公開されていたのです。その時以来の再会なので、十年は経ってるかな?(あ、今調べたらちょうど10年でした)

ガキの頃はどんな映画を観ても「感動する」ってどういうことなのか知らなくて、

この「On your mark」もその例外ではなかったのですが、今日観て初めてこの作品のすごさに気付きました。

曲との調和もばっちりですし。ラストなんかもう号泣ですよ。

多くの方がおっしゃるように、あれをもっと膨らませた世界が観たい、あれだけではもったいない、と確かに思うのですが、あの短い時間で台詞も無く表現されたことの厚みと深さ、ゆるぎない世界を見せつけらると、なんかもう何も言えないです。


余談ですが、私が「感動する」ってどういうことなのか、を体感したのは、小学校6年生の頃「もののけ姫」と「もののけ姫はこうしてうまれた」のビデオを観たときでした。

あれは本当に人生変えられる出会いだった。

今もあの出会いに人生を動かされてるような気がします。

それくらい自分の中で宮崎駿さんの存在って大きい。


一つ朗報。

「On your Mark」を含むジブリの短編を総集したDVDが出るそうです。

短編はどこでも見られなくなってしまってるものが多いと思うので、これは買わな。